2015年10月3日土曜日
読書感想【巨匠に学ぶ構図の基本―名画はなぜ名画なのか?】
最近は美術に関係ない本ばかりご紹介しておりましたが、今回はゴリゴリの美術に関する本です。
名画を題材に構図の基本を分かりやすく解説した本です。
名画の画像と、それを少し修正した画像(配色や人物の配置など)を並べて構図の効果を一目瞭然にしてくれています。これが実に素晴らしい。ものすごく分かりやすいです。
フルカラーで文章は少な目なのでサラッと読めます。
美術にあまり興味がない人でも読んでておもしろいと思います。
個人的には美術部現役だったときに読みたかったなぁ。
構図に型なんてあるのを初めて知りました。
いえ、あるんだろうなぁ、とは思ってましたが今回初めて知りました。
最近研究に一区切りついたので何か描こうかしら。
それとも同じシリーズの本を読もうか。
2015年9月22日火曜日
読書感想【起業は1冊のノートから始めなさい―――「事業プラン」から「資金計画」までを可視化する起業ログのススメ】
前回に引き続き起業に関する本を読んでみました。
前回ご紹介した本は起業に関しての大まかな流れや手続きについて書いてある本でしたが、
この本は起業するまでの準備に特化した本です。
とにかくアイデアや人脈、自分のスキルなど、起業に関することをノートに書き記せとのこと。
1~3年はノートに書きながら入念に準備するべきとも書いてありました。
今すぐ起業の準備をしたいけど何をしたらいいのか分からないという人にお勧めです。
ノートとペンを買えばすぐに準備にとりかかれるので。
個人的にはevernoteと組み合わせてみたい。(すぐにふつうのノートを使っちゃいそうですが)
特に私に刺さった文がこちら。資金についてのお話です。
"自分の蓄えだけで起業できる人にも、企業時に外部から資金調達することを進めています。"
こう本に記されている理由は2つあります。
1つ目は、自己資金は余裕資金として残しておくため。
2つ目は、「資金調達のスキル」を身に付けるためです。
私は起業するならなるべく自己資本だけで賄って、借金はしたくないなと思ってました。
チキンなんでね。
でもそういう考えのほうが危険なようです。
堀江さんの本に「貯金があれば安心なのか?」という文があったのですが、それともつながります。
これが分かっただけでも収穫でした。
じゃあすぐにノート書き始めるかって言われるとまだ書かないです。
今は学生で来年度からは会社員。
今はそこで働くための能力を身に付けるのが先です。
ただ、独立も視野に入れての身に付ける能力、仕事の選択はしていこうと思います。
2015年9月6日日曜日
読書感想【一日も早く起業したい人が「やっておくべきこと・知っておくべきこと」 】
前回記事で紹介した堀江さんの本を読んで、起業について興味を持てたので読んでみました。
私は1か月前までは「起業?無理無理、ありえない」と友達に豪語しておりました。
それくらい起業については知識がありません。
というわけで、まずは起業について全体を俯瞰できる本は何かな?と思い手にとってみました。
読んでみた感想としては、大体の目的は達成できました。
なんとなくわかったかな?というところです。
具体的かつ細かいノウハウは、別の本を読む必要がありそうです。
そんな本の特に共感したた文がこちら。起業家が心得ておくべき人脈についての基本のひとつらしいです。
"自分の力をつけるのが先である"
私は新卒の就職活動を2回経験しています。
その前後で、いわゆる「意識高い人」たちが出席する会にも参加したことがあります。
キラキラした表情で名詞を配っている人をみると複雑な気持ちになりましたね。
人脈を広げようと躍起になっている感じでした。
その時思ったのが、
「人脈を広げようとする側ではなく、人脈として広げたい(加えたい?)と思われる人になろう」
といったことでした。
つまり、実力をつけて必要とされる人になろうってことです。
この文が非常に似た考えだったので嬉しかったです。
もうちょっと起業に関する本は読んでみようかなぁ。
多分読んどいて損はないと思う。
2015年8月30日日曜日
読書感想【ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく】
堀江貴文(通称ホリエモン)さんの書いた「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」を読みました。堀江さんの半生を振り返っての自己啓発的な本です。
この本を読むまでの堀江さんのイメージは「傲慢」「不遜」「金の亡者」という悪いものでした。正直、逮捕されたときもちょっとだけ「ざまぁみろ」とも思っていました。しかし、この本を読んでみるとイメージが一変。割と普通の人なんだなというイメージに変わりました。まぁ、あくまで本なのでイメージアップを狙ってどうとでも書けますけどね。
あと、「自分は普通だ!」っていうことをよく本書の中でみましたが、それでも世の中の大多数の人は英単語帳を完璧に暗記できないし、その辺の頭脳はやはりすごいんだと思います。
内容は良くも悪くも、「よくある自己啓発本」という感じです。そういう本を読みたい方には無難な内容です。堀江さんは最近よくメディアにも出ていますし、この本を読む前の私のように、どちらかというと堀江さんに悪いイメージを持たれている方は読んで損はないと思います。
そんな本の中で印象に残ったのは以下の2文です。「悩む」と「考える」の違いについてです。
"「悩む」とは、物事を複雑にしていく行為だ。"
"一方の「考える」とは、物事をシンプルにしていく行為である。"
人は悩もうと思えばいくらでも悩めるそうです。たしかにそうですね。さらに「悩む」というのには感情というものが大きく作用されるとのこと。例えば、ダイエット中に「運動しないとな」「でも面倒くさいな」といったことです。もとはシンプルだったはずの課題を、感情が複雑にしていくんですね。
一方、「考える」とは、そういった感情も切り離し、とにかく理性の声を聞き簡潔な原理原則まで落とし込んでいくことだそうです。こういった理性の声に従った場合は迷うことがなくなり、決断も早くなるそうです。
堀江さんは悩むことをやめ、ひたすら考えることに努めてきたとのこと。この「悩む」と「考える」の違いは確かに一理ありますね。自分が熟考しているなと思ったとき、一旦悩んでいるのか、考えているのかを客観的に見てみるといいかもしれませんね。
この本を読むまでの堀江さんのイメージは「傲慢」「不遜」「金の亡者」という悪いものでした。正直、逮捕されたときもちょっとだけ「ざまぁみろ」とも思っていました。しかし、この本を読んでみるとイメージが一変。割と普通の人なんだなというイメージに変わりました。まぁ、あくまで本なのでイメージアップを狙ってどうとでも書けますけどね。
あと、「自分は普通だ!」っていうことをよく本書の中でみましたが、それでも世の中の大多数の人は英単語帳を完璧に暗記できないし、その辺の頭脳はやはりすごいんだと思います。
内容は良くも悪くも、「よくある自己啓発本」という感じです。そういう本を読みたい方には無難な内容です。堀江さんは最近よくメディアにも出ていますし、この本を読む前の私のように、どちらかというと堀江さんに悪いイメージを持たれている方は読んで損はないと思います。
そんな本の中で印象に残ったのは以下の2文です。「悩む」と「考える」の違いについてです。
"「悩む」とは、物事を複雑にしていく行為だ。"
"一方の「考える」とは、物事をシンプルにしていく行為である。"
人は悩もうと思えばいくらでも悩めるそうです。たしかにそうですね。さらに「悩む」というのには感情というものが大きく作用されるとのこと。例えば、ダイエット中に「運動しないとな」「でも面倒くさいな」といったことです。もとはシンプルだったはずの課題を、感情が複雑にしていくんですね。
一方、「考える」とは、そういった感情も切り離し、とにかく理性の声を聞き簡潔な原理原則まで落とし込んでいくことだそうです。こういった理性の声に従った場合は迷うことがなくなり、決断も早くなるそうです。
堀江さんは悩むことをやめ、ひたすら考えることに努めてきたとのこと。この「悩む」と「考える」の違いは確かに一理ありますね。自分が熟考しているなと思ったとき、一旦悩んでいるのか、考えているのかを客観的に見てみるといいかもしれませんね。
2015年8月20日木曜日
読書感想【世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方】
「世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方」という本を読みました。
このブログの名前の一部分にもなっている「システム」についての本です。ところで、システムとはなんでしょうか?wikipediaから引用しました。
"相互に影響を及ぼしあう要素から構成される、まとまりや仕組みの全体"
本書で取り扱っている具体例としては、社会、経済、組織、環境などがありました。これらの複雑なシステムの本質の捉える方について書かれている本です。
以下、感想です。
まず、読んだら頭が良くなった気がしました。・・・いきなり頭が悪そうな感想がでましたね。
ただ、この本での考えは抽象的である分、適用範囲がかなり広いのは間違いありません。私の少ない人生経験にもいくつか適用できて、「なるほどなぁ」と思えたくらいです。
これからの複雑な問題に取り組んで行くときの考え方の良い基盤になると思います。
で、この本の中で一番印象に残った文がこちら
"ヒエラルキーの当初の目的はつねに、その発生元であるサブシステムがその仕事をより良くできるように手助けすることです。"
ヒエラルキーとは「階層構造」のことで、この場合はシステム全体とその中にある小さなサブシステムの関係を表します。例えば大学を一つのシステムと捉えるならば、学部や事務などがサブシステムに該当します。さらに学部の中のサブシステムとして、クラス、研究室などとも考えられます。このクラスのサブシステムとしては学生・・・と、このようにシステムにおけるヒエラルキーはほぼ無限に考えられます。それこそ、大学自体も社会のサブシステムにすぎません。
さて、なぜこの文が印象に残ったかというと、これまでの私の考え方(というより思い込み?)と逆の考えだったからです。
これまで私は無意識に「大きなシステムはその目的を達成するためにサブシステム、または要素を組み合わせてできている」と考えていました。これは工学的な考えで間違いではないはずです。
会社で例えると、まず会社があって、その利益を伸ばすためにたくさんの部署があると考えていました。つまり、階層構造の上部のために下部の要素が手助けしていると考えていたのです。
しかし、本書ではその逆、階層構造の下部のために上部のシステムが手助けをしていると、としています。これまでトップダウン的だった考え方だけだったのですが、ボトムアップ的な考え方もあるんだなと思ったわけです。
「美術」をシステムと捉えて引用文の考えを当てはめることもできます。鉛筆画を例にすると、結局鉛筆画は紙に付着した黒鉛をいかに魅力的に見せるかですよね。この黒鉛がサブシステムにあたります。味気ない言い方ですが、それは間違いないと思います。
その黒鉛を魅力的にするために線や濃淡に気を使いながら人を描いたり風景を描いたりします。といっても、「黒鉛を魅力的に見せよう!」と思って絵を描く人はほぼいませんね。
きっと描きたいモチーフ(人、風景など)をどう魅力的に見せようか、と考えているはずです。
・・・と、最後は美術の話になってしまいました。ただ、一見システムと関係なさそうな美術とも結びつけることができるあたり、この「システム」という考えは非常に汎用的かつ重要なんでしょうね。
このブログの名前の一部分にもなっている「システム」についての本です。ところで、システムとはなんでしょうか?wikipediaから引用しました。
"相互に影響を及ぼしあう要素から構成される、まとまりや仕組みの全体"
本書で取り扱っている具体例としては、社会、経済、組織、環境などがありました。これらの複雑なシステムの本質の捉える方について書かれている本です。
以下、感想です。
まず、読んだら頭が良くなった気がしました。・・・いきなり頭が悪そうな感想がでましたね。
ただ、この本での考えは抽象的である分、適用範囲がかなり広いのは間違いありません。私の少ない人生経験にもいくつか適用できて、「なるほどなぁ」と思えたくらいです。
これからの複雑な問題に取り組んで行くときの考え方の良い基盤になると思います。
で、この本の中で一番印象に残った文がこちら
"ヒエラルキーの当初の目的はつねに、その発生元であるサブシステムがその仕事をより良くできるように手助けすることです。"
ヒエラルキーとは「階層構造」のことで、この場合はシステム全体とその中にある小さなサブシステムの関係を表します。例えば大学を一つのシステムと捉えるならば、学部や事務などがサブシステムに該当します。さらに学部の中のサブシステムとして、クラス、研究室などとも考えられます。このクラスのサブシステムとしては学生・・・と、このようにシステムにおけるヒエラルキーはほぼ無限に考えられます。それこそ、大学自体も社会のサブシステムにすぎません。
さて、なぜこの文が印象に残ったかというと、これまでの私の考え方(というより思い込み?)と逆の考えだったからです。
これまで私は無意識に「大きなシステムはその目的を達成するためにサブシステム、または要素を組み合わせてできている」と考えていました。これは工学的な考えで間違いではないはずです。
会社で例えると、まず会社があって、その利益を伸ばすためにたくさんの部署があると考えていました。つまり、階層構造の上部のために下部の要素が手助けしていると考えていたのです。
しかし、本書ではその逆、階層構造の下部のために上部のシステムが手助けをしていると、としています。これまでトップダウン的だった考え方だけだったのですが、ボトムアップ的な考え方もあるんだなと思ったわけです。
「美術」をシステムと捉えて引用文の考えを当てはめることもできます。鉛筆画を例にすると、結局鉛筆画は紙に付着した黒鉛をいかに魅力的に見せるかですよね。この黒鉛がサブシステムにあたります。味気ない言い方ですが、それは間違いないと思います。
その黒鉛を魅力的にするために線や濃淡に気を使いながら人を描いたり風景を描いたりします。といっても、「黒鉛を魅力的に見せよう!」と思って絵を描く人はほぼいませんね。
きっと描きたいモチーフ(人、風景など)をどう魅力的に見せようか、と考えているはずです。
・・・と、最後は美術の話になってしまいました。ただ、一見システムと関係なさそうな美術とも結びつけることができるあたり、この「システム」という考えは非常に汎用的かつ重要なんでしょうね。
登録:
投稿 (Atom)