堀江貴文(通称ホリエモン)さんの書いた「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」を読みました。堀江さんの半生を振り返っての自己啓発的な本です。
この本を読むまでの堀江さんのイメージは「傲慢」「不遜」「金の亡者」という悪いものでした。正直、逮捕されたときもちょっとだけ「ざまぁみろ」とも思っていました。しかし、この本を読んでみるとイメージが一変。割と普通の人なんだなというイメージに変わりました。まぁ、あくまで本なのでイメージアップを狙ってどうとでも書けますけどね。
あと、「自分は普通だ!」っていうことをよく本書の中でみましたが、それでも世の中の大多数の人は英単語帳を完璧に暗記できないし、その辺の頭脳はやはりすごいんだと思います。
内容は良くも悪くも、「よくある自己啓発本」という感じです。そういう本を読みたい方には無難な内容です。堀江さんは最近よくメディアにも出ていますし、この本を読む前の私のように、どちらかというと堀江さんに悪いイメージを持たれている方は読んで損はないと思います。
そんな本の中で印象に残ったのは以下の2文です。「悩む」と「考える」の違いについてです。
"「悩む」とは、物事を複雑にしていく行為だ。"
"一方の「考える」とは、物事をシンプルにしていく行為である。"
人は悩もうと思えばいくらでも悩めるそうです。たしかにそうですね。さらに「悩む」というのには感情というものが大きく作用されるとのこと。例えば、ダイエット中に「運動しないとな」「でも面倒くさいな」といったことです。もとはシンプルだったはずの課題を、感情が複雑にしていくんですね。
一方、「考える」とは、そういった感情も切り離し、とにかく理性の声を聞き簡潔な原理原則まで落とし込んでいくことだそうです。こういった理性の声に従った場合は迷うことがなくなり、決断も早くなるそうです。
堀江さんは悩むことをやめ、ひたすら考えることに努めてきたとのこと。この「悩む」と「考える」の違いは確かに一理ありますね。自分が熟考しているなと思ったとき、一旦悩んでいるのか、考えているのかを客観的に見てみるといいかもしれませんね。
わたしもこの本を読んで堀江さんに対する感じ方が変わりました。
返信削除わたし的に結構胸に刺さる言葉が多かったです。
働いていれば、一人にならなくてすむ。
働いていれば、誰かとつながり、社会とつながることができる。
最近"自立とは、依存先を増やすこと"という言葉を目にししみじみ納得しましたが、それに近いのかなと思います。
悩むと考えるについては、最近ひたすら悩んできた身からすると、「悩むことは悪」という捉え方は違うと思います。
悩むって確かに答えが出ないし時間がかかるけど、わたしにとっては貴重な経験でした。
確かに悩むことは複雑にすることで、考えることは単純化することは正しいと思います。
ただ、悩む中で本当にやりたいことが出てきたし、
悩む過程を経た上で、そこから絞って考えていくのも網羅性がありいいのかなとも思います。
たぶん状況と意思決定までの時間にもよりますね。
きっとこういう訓練をしていくと、次第にこの過程ができるようになるのかなと思います。
他にも、
"「今日という1日」にギリギリ達成可能なレベルの目標を掲げ、今日の目標に向かって猛ダッシュしていく。"
"挑戦と成長の間をつなぐのは努力しかない。"
根性論が合うわたしにはぐっときましたね。
挑戦という言葉に関連して、わたしも挑戦してみようかなと思います。
うまくいかないかもしれないと考えるより、
うまくいくためにはどうすればいいかを考えるほうがよっぽど前向きで自分に合ってるなと思います。
人生何があるかわからないし、やってみることにします。
この本を勧めてくれてありがとう。
削除勝手に感想書いちゃいました。
>悩むと考えるについては、最近ひたすら悩んできた身からすると、「悩むことは悪」という捉え方は違うと思います。
なるほど。
悩む→選択肢の列挙、発展
考える→選択肢の取捨選択
と分類できるってことかな。だとするとたしかに「悩む」というのは悪くないね。
ただ、個人的には、両方とも「考える」に分類できると思う。
というのも、「悩む」なのか「考える」なのかは、結果論だと思うからです。結果的に答えが出れば「考えた」、出なければ「悩んだ」と分類できると思います。だから菊池さん自身は悩んでいたと思うのかもしれませんが、答えが出たならしっかりと考えることが出来ていたのはないでしょうか。
この辺の「悩む」と「考える」の違いは哲学的でおもしろいですね。