堀江貴文(通称ホリエモン)さんの書いた「ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく」を読みました。堀江さんの半生を振り返っての自己啓発的な本です。
この本を読むまでの堀江さんのイメージは「傲慢」「不遜」「金の亡者」という悪いものでした。正直、逮捕されたときもちょっとだけ「ざまぁみろ」とも思っていました。しかし、この本を読んでみるとイメージが一変。割と普通の人なんだなというイメージに変わりました。まぁ、あくまで本なのでイメージアップを狙ってどうとでも書けますけどね。
あと、「自分は普通だ!」っていうことをよく本書の中でみましたが、それでも世の中の大多数の人は英単語帳を完璧に暗記できないし、その辺の頭脳はやはりすごいんだと思います。
内容は良くも悪くも、「よくある自己啓発本」という感じです。そういう本を読みたい方には無難な内容です。堀江さんは最近よくメディアにも出ていますし、この本を読む前の私のように、どちらかというと堀江さんに悪いイメージを持たれている方は読んで損はないと思います。
そんな本の中で印象に残ったのは以下の2文です。「悩む」と「考える」の違いについてです。
"「悩む」とは、物事を複雑にしていく行為だ。"
"一方の「考える」とは、物事をシンプルにしていく行為である。"
人は悩もうと思えばいくらでも悩めるそうです。たしかにそうですね。さらに「悩む」というのには感情というものが大きく作用されるとのこと。例えば、ダイエット中に「運動しないとな」「でも面倒くさいな」といったことです。もとはシンプルだったはずの課題を、感情が複雑にしていくんですね。
一方、「考える」とは、そういった感情も切り離し、とにかく理性の声を聞き簡潔な原理原則まで落とし込んでいくことだそうです。こういった理性の声に従った場合は迷うことがなくなり、決断も早くなるそうです。
堀江さんは悩むことをやめ、ひたすら考えることに努めてきたとのこと。この「悩む」と「考える」の違いは確かに一理ありますね。自分が熟考しているなと思ったとき、一旦悩んでいるのか、考えているのかを客観的に見てみるといいかもしれませんね。
2015年8月30日日曜日
2015年8月28日金曜日
鉛筆デッサン【小銭入れ】
皮の質感を練習したくて手持ちの小銭入れをデッサンしてみました。
ポイントは大きく分けて3つ。中央付近の「ざらざらした部分」角にある「ツルッとした皮」「ジッパーの部分」です。
「ツルッとした部分」は鉛筆を寝かせて塗って、練り消しでハイライトを抜けば上手く描けるのですが、「ざらざらした部分」は難しい。細かいシワのようなものがあるのですが、これってどう描けばいいんだろうか・・・。今回は鉛筆を立ててゴリゴリとなんとなくのシワのパターンで塗りました。
忠実に描いてみようとしても細かすぎて限界があるしなぁ。それとも実力不足で限界があるように感じてるのだろうか。
人間って、「質感」っていうものをどう認識してるんだろ・・・。
単純に塗り方だけではなく、形でその物が何か(今回は小銭入れ)を認識したものも影響してるんだろうな
2015年8月25日火曜日
3大要素の主題についての美術部時代のエピソード
本ブログの「創作において大切な3つの要素とは」の記事について補足できそうなことがあったので書いてみる。
主題の与える影響がどう絵に影響するかを比較してみたいと思います。
主題について、私が過去に描いた油絵2枚を比較する。画像がその2枚です。1枚は主題を明確に考えて描いたもの、これをAとします。もう一枚はあまり考えずに描いてしまったほうで、これをBとします。
さて、この画像、どっちがAでどっちがBでしょうか?
ちょっと考えてみましょう。どんな主題だったか、どっちの方が好き、どっちの方が上手、ということも合わせて考えてみてください。スクロールした先に答えがあります。是非少しでも考えてからスクロールしてみてください。
ダララララララララ
ダンッ はい、左の桜の絵がBで、右の野球道具がAです。
個人的に上手く描けたと思うのはAです。Bは私が描いた7作品のうち下から2番目くらいの駄作の出来だったと思っています。
Aは実は初めての油絵です。描き始める前に先輩と以下のような会話がありました。
先輩「なんでこのモチーフにしたの?」
私「ん~、なんとなくですかねぇ」
先輩「なんとなくで決めるとなんとなくな絵にしかならないよ」
という会話。当時は主題という言葉は知らなかったけど、これで「なんとなく」を明確に考え直して描きました。その時考えた主題としては、「とにかく油絵っぽくしてみたい」「なるべくリアルに描きたい」という主題でした。初の油絵ということもあり、今思い出してみると割と強い気持ちでした。主題が具体的に伝わったかどうかは分かりませんが、今でもよく描けたと思っています。戦略や技法は知りませんでしたので、とにかく「試行錯誤」で描いていました。
対してBは、1年後に春の展示会ということでなんとなく桜をモチーフにして描いてしまったものです。
特に言うことはありませんが、個人的にはあまりうまく描けなかったです。ある程度経験を積んでいたのにです。それこそ主題がなくてぼんやりと描いてしまった結果でしょう。ある程度油絵を経験した後だったので、悪い意味での慣れがでたのでしょう。
今回紹介した油絵に限らず、これまでうまく描けたものはある程度の主題の強さがあり、うまく描けたなかったものは主題が弱いものでした。
やはり主題は大事なんだと認識できました。
あとふと思ったんだけど、主題って良し悪しはないけど、人気のある、なしはあるのかな。上手い絵なのに売れない、ちょっと下手な絵なのに売れるっていうのは主題が関係してそう。
上述したことはすべて私の「主観」です。AよりもBの方が良いと感じた方もいるかもしれません。
AとBを比較した感想をコメント等にくださると嬉しいです。
2015年8月20日木曜日
創作において大切な3つの要素とは
■イントロダクション■
なんとなく、海と空のスカッとした感じを描きたくて、絵を描いたんだけど、みんな微妙な反応しか返してこない・・・。
私の絵には、いったい何が足りないのだろうか?
会社名や本人の名前を出すことはできないが、ある講座において「売れる企画を作るための3大要素」というものを教えていただいた。
その要素というものが、以下に記す3つである。
(1) 主題
(2) 戦略
(3) 技法
もともと、会社内で企画を出す際にどうすればいいかといった類の話ではあったが、この3つの要素の概念はあらゆる創作過程の考察にも応用できると考えた。
そこで今回、この3大要素なるものを、”企画づくり”という概念だけを”絵の制作”として再解釈するものとして、当時のメモを見つつ上司から教えられた言葉のとおりに紹介したいと思う。
(1) 主題
主題とは、「伝えたいこと」です。
その絵を見た人に何を伝えたいのかを短いワードで明文化できるくらいにハッキリさせておきます。
主題をぼんやりとさせたまま絵の制作に入るのは自由であり、むしろ一般的には意識されないものなのですが、結果として出来上がる絵は何を言いたいのかがよく分からない、中途半端で自己満足的な作品になってしまうかもしれません。
主題は、なにもお堅い法律のような文章にする必要はありません。
こいつのかっこよさを出したいだとか、躍動感を出したいだとか、思い出の風景からくる懐かしさを伝えたい、夏っぽさを表現したい、透視図法の効果を伝えたいなど、人によってあらゆる見方の主題が出てくるでしょう。
主題は非現実的でもよく、抽象的でも良いのです。
ただ、どの部分が非現実的なのか、何が抽象的であるかといった問題ははっきりさせておかなければなりません。
主題については、大切なことが1つあります。
それは「一度決めたら絶対に変えてはいけない」ということです。
もちろん、構図が難しすぎて下書きの段階で主点の位置を変えたり、ポーズを変更したりすることは多々あるでしょう。
そのときにでも、例外なく、主題だけは変更してはいけません。そうした変更の影響範囲は、後述する「戦略」および「技法」だけにとどめる必要があります。
主題が変わるということは絵自体が変わることと同義であり、ころころ変わるような主題は「弱い主題」であると判断されます。自分自身が自分の本当に描きたい=伝えたいものを意識できていないということです。
弱い主題自体に罪はありませんが、これに慣れてしまうと説得力がなくなるばかりか、絵の表現力全般を狭めてしまう恐れがあり、自身が感じた感情や印象を「言葉の絵」として描いていく力がつかなくなってしまうでしょう。
主題は主観的であり、あなた以外の何者にも左右されることはありません。
(2) 戦略
戦略とは、「主題を分かりやすく伝えるための工夫」です。
主題は主観的といいましたが、この戦略は対をなすように客観的な性質をもっています。そのため、時代や環境と主題との組み合わせによっては、社会との調和をみながらも、うまい戦略を探していく必要が生じることもあるでしょう。
戦略をより分かりやすく説明するために、例として主題を「海と空の広大さ」と決定し、モチーフを海岸から見える水平線ととらえて絵を描いていくことを考えてみます。
海と空の広大さを絵として表現するのは非常に簡単です。画用紙の中心に大きく1本の直線を描き、下側を海、上側を空として単純グラデーションで塗りつぶせば良いでしょう。
ところが、お察しのように、こうして出来上がった絵は主題を伝える力がほとんどなく、製作者の意図したような印象とは程遠いものを見る側に与えてしまいます。少し大げさですが、これは「戦略」が足りていなかった1つの例です。
この場合、よく採用される「戦略」とは何かを考えてみます。
海と空の広がりを出したいのであれば、カメラは少し上向きにし、空の占める範囲を大きめにとるというのはどうでしょうか。これによって、水平線となる1本の線は画用紙の中心より少し下側に位置し、どこまでも抜けるような空の広がりを表現できます。
次に、空を単純グラデーションで塗りつぶすだけではなく、入道雲や飛行機雲を設置して高さを演出します。雲海から差し込む光で奥行きを出してもいいかもしれません。
太陽光のきらめきや雲の影は海の広大さも良好に演出してくれるでしょう。逆光というひねりのない構図を避けるのであれば、あえて雨をふらす暗い雲を設置したり、遠くに島やタンカーを浮かべてみたり、灯台などの建築物をフレームインさせても良いかもしれません。
以上のような戦略をとることで、「海と空の広大さ」という主題は絵を見る者により強く伝わるようになります。
世の中にはあらゆる戦略があふれており、それらを真似したり、それらに影響されたりすることはとても大切なことです。
ただし、先述したように「主題」だけは何が何でも変えてはいけません。なかなか海と空の広大さを演出できないばっかりに、灯台や港、停泊する船を大量に設置してしまったおかげで、主題がいつのまにか「港町っぽさ」に変化してしまった場合、本人はそれで満足してしまっても、当初描こうとしていた絵は「死んだ」ことになり、「描くことができなかった」ということになります。
(3) 技法
技法とは、「戦略を実現させる方法」です。
戦略の定義と重ねて考えると、技法とは「主題を分かりやすく伝えるための工夫を実現させる方法」です。
一般的に、絵を描くための手法である透視図法、カメラ構図法、黄金比などがよく知られた技法の例となります。
先ほどと同じように、「海と空の広大さ」を主題とした絵を例として考えてみましょう。
空の奥行きを演出するときには、雲を設置して奥行きを出す戦略がある、と述べました。ただ、単純に雲を設置しただけでは平面的な印象を与え、せっかくの戦略がうまく機能してくれません。
最低限、雲の形にみられるフラクタル構造と、1点透視図法の知識は必要でしょう。これに加え、水平線に近づくにつれ雲の底部は平らにする、入道雲は高さにより風の影響をうける度合いを変えるなどの知識を技法として応用させれば、より戦略の効果は強まり、主題もありありと絵の中に生きてきます。
「技法」は方法なので、伝授しやすく、絵のうまさにも直結する魅力性をもっています。
そのためか、技法だけでなく戦略もまとめてパターン化されたものも多く存在し、どの絵をみても同じ主題しか伝わってこないような例があります。描いた絵の数だけ主題は異なるはずなのに、そうなってしまっては非常にもったいないでしょう。
技法は戦略をうまく伝えるための方法でしかないことをしっかりと理解し、核となる主題を忘れないようにして、技法を慎重に選択できるようになりましょう。
※さいごに
単純に絵の練習をもくもくと行う場合、とかくするうちに主題と戦略を忘れがちになります。
小さなプロジェクトであっても、必ず上記の3つの要素は何かを意識しながら創作にとりかかることで、いわゆる「本気絵」の制作時に自分自身が成長していることが実感できると思います。
いろいろな人の絵をみることは、絵の上達に必要不可欠なことです。
しかし、単純に「わぁうまいな」と感じただけで、さっさとウィンドウを閉じてしまうのはいかがなものでしょうか。
絵を見て感動したのであれば、いま見ているその絵を今回紹介した3つの要素に分解し、どの要素について自分自身の感性が反応したのかを丁寧に考えていくことがとても大切です。
絵は強力な情報伝達手段の1つで、幅広い表現を行うことができます。
ぜひとも主題+戦略+技法のベストな組み合わせとその応用をマスターし、あなたの心の声を世界に対して大きく叫ぶことができるようなクリエイターになってください。
読書感想【世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方】
「世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方」という本を読みました。
このブログの名前の一部分にもなっている「システム」についての本です。ところで、システムとはなんでしょうか?wikipediaから引用しました。
"相互に影響を及ぼしあう要素から構成される、まとまりや仕組みの全体"
本書で取り扱っている具体例としては、社会、経済、組織、環境などがありました。これらの複雑なシステムの本質の捉える方について書かれている本です。
以下、感想です。
まず、読んだら頭が良くなった気がしました。・・・いきなり頭が悪そうな感想がでましたね。
ただ、この本での考えは抽象的である分、適用範囲がかなり広いのは間違いありません。私の少ない人生経験にもいくつか適用できて、「なるほどなぁ」と思えたくらいです。
これからの複雑な問題に取り組んで行くときの考え方の良い基盤になると思います。
で、この本の中で一番印象に残った文がこちら
"ヒエラルキーの当初の目的はつねに、その発生元であるサブシステムがその仕事をより良くできるように手助けすることです。"
ヒエラルキーとは「階層構造」のことで、この場合はシステム全体とその中にある小さなサブシステムの関係を表します。例えば大学を一つのシステムと捉えるならば、学部や事務などがサブシステムに該当します。さらに学部の中のサブシステムとして、クラス、研究室などとも考えられます。このクラスのサブシステムとしては学生・・・と、このようにシステムにおけるヒエラルキーはほぼ無限に考えられます。それこそ、大学自体も社会のサブシステムにすぎません。
さて、なぜこの文が印象に残ったかというと、これまでの私の考え方(というより思い込み?)と逆の考えだったからです。
これまで私は無意識に「大きなシステムはその目的を達成するためにサブシステム、または要素を組み合わせてできている」と考えていました。これは工学的な考えで間違いではないはずです。
会社で例えると、まず会社があって、その利益を伸ばすためにたくさんの部署があると考えていました。つまり、階層構造の上部のために下部の要素が手助けしていると考えていたのです。
しかし、本書ではその逆、階層構造の下部のために上部のシステムが手助けをしていると、としています。これまでトップダウン的だった考え方だけだったのですが、ボトムアップ的な考え方もあるんだなと思ったわけです。
「美術」をシステムと捉えて引用文の考えを当てはめることもできます。鉛筆画を例にすると、結局鉛筆画は紙に付着した黒鉛をいかに魅力的に見せるかですよね。この黒鉛がサブシステムにあたります。味気ない言い方ですが、それは間違いないと思います。
その黒鉛を魅力的にするために線や濃淡に気を使いながら人を描いたり風景を描いたりします。といっても、「黒鉛を魅力的に見せよう!」と思って絵を描く人はほぼいませんね。
きっと描きたいモチーフ(人、風景など)をどう魅力的に見せようか、と考えているはずです。
・・・と、最後は美術の話になってしまいました。ただ、一見システムと関係なさそうな美術とも結びつけることができるあたり、この「システム」という考えは非常に汎用的かつ重要なんでしょうね。
このブログの名前の一部分にもなっている「システム」についての本です。ところで、システムとはなんでしょうか?wikipediaから引用しました。
"相互に影響を及ぼしあう要素から構成される、まとまりや仕組みの全体"
本書で取り扱っている具体例としては、社会、経済、組織、環境などがありました。これらの複雑なシステムの本質の捉える方について書かれている本です。
以下、感想です。
まず、読んだら頭が良くなった気がしました。・・・いきなり頭が悪そうな感想がでましたね。
ただ、この本での考えは抽象的である分、適用範囲がかなり広いのは間違いありません。私の少ない人生経験にもいくつか適用できて、「なるほどなぁ」と思えたくらいです。
これからの複雑な問題に取り組んで行くときの考え方の良い基盤になると思います。
で、この本の中で一番印象に残った文がこちら
"ヒエラルキーの当初の目的はつねに、その発生元であるサブシステムがその仕事をより良くできるように手助けすることです。"
ヒエラルキーとは「階層構造」のことで、この場合はシステム全体とその中にある小さなサブシステムの関係を表します。例えば大学を一つのシステムと捉えるならば、学部や事務などがサブシステムに該当します。さらに学部の中のサブシステムとして、クラス、研究室などとも考えられます。このクラスのサブシステムとしては学生・・・と、このようにシステムにおけるヒエラルキーはほぼ無限に考えられます。それこそ、大学自体も社会のサブシステムにすぎません。
さて、なぜこの文が印象に残ったかというと、これまでの私の考え方(というより思い込み?)と逆の考えだったからです。
これまで私は無意識に「大きなシステムはその目的を達成するためにサブシステム、または要素を組み合わせてできている」と考えていました。これは工学的な考えで間違いではないはずです。
会社で例えると、まず会社があって、その利益を伸ばすためにたくさんの部署があると考えていました。つまり、階層構造の上部のために下部の要素が手助けしていると考えていたのです。
しかし、本書ではその逆、階層構造の下部のために上部のシステムが手助けをしていると、としています。これまでトップダウン的だった考え方だけだったのですが、ボトムアップ的な考え方もあるんだなと思ったわけです。
「美術」をシステムと捉えて引用文の考えを当てはめることもできます。鉛筆画を例にすると、結局鉛筆画は紙に付着した黒鉛をいかに魅力的に見せるかですよね。この黒鉛がサブシステムにあたります。味気ない言い方ですが、それは間違いないと思います。
その黒鉛を魅力的にするために線や濃淡に気を使いながら人を描いたり風景を描いたりします。といっても、「黒鉛を魅力的に見せよう!」と思って絵を描く人はほぼいませんね。
きっと描きたいモチーフ(人、風景など)をどう魅力的に見せようか、と考えているはずです。
・・・と、最後は美術の話になってしまいました。ただ、一見システムと関係なさそうな美術とも結びつけることができるあたり、この「システム」という考えは非常に汎用的かつ重要なんでしょうね。
2015年8月17日月曜日
鉛筆デッサン【ウイスキーの小瓶】
今回は透明なガラスの質感を出す練習をしたくてウイスキーの小瓶(空)を題材にしました。
「デッサンの基本」には透明であること、光が反射、屈折するという特徴をしっかり観察しろとのこと。あと設置面をしっかり描くことで重みを表現できるらしい。
画像が今回描いたもの。実は最初はラベルがあったんですけど、邪魔なので外しちゃいました。
いやしかし、透明なものって難しいですね。何が難しいって、単純に鉛筆を重ねていったらどんどん不透明になっていくんですよね。デッサンで表現する質感の部類としてはかなり異質だと思うんですよ。描いてる途中は透明ってなんだっけ?というゲシュタルト崩壊を起こしました。
人間が物体を透明だと感じる条件って何なんだろうなぁ。
奥にあるものが100%そのまま見えていれば透明と感じるわけじゃないし、やはり光の反射や屈折、ぼやけなんかが影響するのかな。この辺も人間の思い込みってのが影響してるかもしれませんね。というか、少なからずしてますよねこれ。
では今回はここで失礼します。
2015年8月10日月曜日
鉛筆デッサン【リンゴ】
美術を基礎から練習しています。
学部時代には油絵を描いておりましたが、当時はロクに基礎を学ばずに油好き放題描いておりました。大学院生になってからしばらく美術からは離れておりましたが熱が再燃。今度は基礎から学んでみてどこまでうまくなれるか実験中です。
なるべく体系化して、自分なりのロジックを組み合立てていければと思っております。
現在は以下の「デッサンの基本」という本を参考にしております。
まずはリンゴ。実物を買って描いてみました。(描いたのは1週間前)
このモチーフは美術部時代のデッサン会で何度か描いたことあります。多少本を読んで実践しただけあってか、今までで一番よく描けたと思います。(比較対象がないのが残念ですが・・・)
「かたちの変わり目」というそこで面の角度が大きくかわるところを意識することが立体的に書くポイントだそうな。
・・・しかしこれが難しい。実際みてもよくわからん。「この辺かな?」という感覚で描いてしまいました。
まぁでも、リンゴは形がシンプルで描きやすいし、描きこんでいけばいくほど立体的になっておもしろいですね。
今回は以上。
もうちょっと自分なりに参考になった部分をまとめたいけど、その時間があったら練習したいなというジレンマに襲われております。
ではではこれで
2015年8月9日日曜日
はじめに
本ブログは某理工系大学生4人組が設立したブログである。基本的な目的は4人の交流及び作品(美術や音楽など)や自身の考えを公開することである。「美術システム科学」と銘打っているが、ブログとして公開する内容に制限はない。製作した美術作品や楽曲を公開することはもちろんのこと、プログラミングに関すること、最近読んだ本の感想などでも構わない。
本ブログの投稿者である4人は元から知り合い同士だったわけではなく、大学のグループワークで出会った。大学教員が各学生の能力を加味して編成したグループでたまたま顔を合わせたのである。グループワークを進めるうちに、「創作活動が好き」という共通点があり意気投合した。グループワーク終了後に、その成果を更に発展させてスマートフォンゲームを開発しようとしたが、開発の遅れによりモチベーションを維持することが難しくなってしまい、挫折してしまった。しかし、それで終わってしまってはもったいないという意見が多かったため、まずは共同のブログを開設して各々独自に情報発信していた創作活動をひとつにまとめて交流してみようという考えに落ち着いのである。
公開した記事による議論により、さらなる創造へ繋がることを期待している。
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